2009年度 活動助成一覧
(団体名五十音順、単位:万円)
団体名は、2010年3月時点のものです
| 活動テーマ | 団体名 | 助成額 | 実績 報告書 |
|---|---|---|---|
地域防災センターを設置し、防災アドバイザーの育成をはかり、高齢者・障害者を中心とする住民の防災意識の向上と防災グッズの普及をはかる。 |
100 |
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| 4.25メモリアル市民の集い& 「4.25証言」地域力 冊子発行 |
75 |
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寺院を拠点にしたグリーフ・コミュニティのネットワーキング |
100 |
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| 犯罪・事故の被害者による手記集の発行 | 40 |
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『いのちの教育』~心肺蘇生法とAED(自動体外式除細動器)の普及活動を通じて命の大切さを啓発する~ |
100 |
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阪神・淡路大震災の被災者と被災地の大学生の協働活動を通した防災教育と命の教育の実践 |
70 |
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2009年8月の台風9号による影響で大きな被害を受けた、兵庫県佐用町における竹炭焼きを通しての復興支援や被災商店街周辺の活性化 |
関西学院ヒューマンサービスセンター | 100 |
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かけがえのない命を守るため |
京都橘大学救急救命研究会 | 100 |
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わすれない、あの日を!そなえよう、越木岩!死んだらあかん! |
越木岩自主防災会 | 50 |
|
「4.25あの日を忘れない」 |
100 |
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心肺脳蘇生法普及活動、AED |
100 |
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人生の危機に向き合うための講演会: |
18 |
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「多言語版鉄道あんしん利用ガイドブック」の作成 |
100 |
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~JR福知山線列車事故被災者 |
フレンズ!川西フェスティバル実行委員会 | 70 |
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救急処置を行うことの大切さと重要性を、企業や学校において講習を行うことにより広めていきたい。また、イベントでの救護活動等で参加者がイベントに安心して参加できる環境を作ることにより、地域社会の活性化に役立ちたい。 |
BasicLifeSupportKOBE | 70 |
|
阪神・淡路大震災での被災者との交流で学んだ精神的ケアの大切さを風化させるな!~被災15周年の想いをオリジナル劇で発信 |
50 |
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| 第10回 レスキューロボットコンテスト |
100 |
||
合計 |
17件 |
1,343 |
2009年度 研究助成一覧
(研究者名五十音順、敬称略、単位:万円)
研究者の所属・役職は、2010年3月時点のものです
| 研究テーマ | 研究者 | 助成額 | 実績 報告書 |
|---|---|---|---|
市民等による自動体外式除細動器(AED)使用実態を踏まえた『AEDを活用した救急蘇生(そせい)支援システム』の構築とその効果検証 |
京都大学保健管理センター 助教 石見 拓 |
200 |
|
大規模交通災害現場において救助活動に参加した市民の惨事ストレスに関する実態調査並びにケアツールの開発 |
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 特任講師 菅 磨志保 |
200 |
|
外傷性下肢切断者の義足歩行時における安心感の評価についての研究 |
兵庫県立総合リハビリテーションセンター リハビリテーション中央病院 整形外科部長兼リハビリテーション科部長 陳 隆明 |
200 |
|
大規模交通ターミナルにおける来訪者の交通行動分析と避難誘導計画に関する研究 |
立命館大学理工学部都市システム工学科 教授 塚口 博司 |
200 |
|
事故や災害による死別体験者(被害者・被災者遺族)における長期化悲嘆症状と他の精神症状、および対処行動やレジリエンスに関する研究 |
関西大学社会学部心理学専攻 准教授 富田 拓郎 |
200 |
|
低費用で運用できる多数傷病者病院搬送における電子追跡システムの開発 |
神戸大学医学部附属病院救急部 |
200 |
|
大規模災害時の中山間地域の「安全・安心」の社会的基盤としての集落機能に関する社会学的 |
124 |
||
事故当事者が「第三者的視点」を獲得するということ |
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 特任講師 八木 絵香 |
88 |
|
合計 |
8件 |
1,412 |
審査総評
平成22年3月
公募助成(2009年度募集)の審査結果について
公益財団法人JR西日本あんしん社会財団
事業審査評価委員会 委員長 白取 健治
設立初年度でもあり、十分な周知ができず、正直申し上げて応募していただけるのか不安がありましたが、結果として予想を超える多数の応募をいただき、本当にありがとうございました。また、活動内容や研究内容が記載された申請書を拝見させていただき、「安全で安心できる社会」の実現に向けて、様々な取り組みや研究が行われていることをあらためて実感するとともに、その熱意に頭が下がる思いでありました。
このように多数の応募をいただいた中で、我々委員一同申請書の内容をよく吟味し、十分な議論を重ね、記念すべき第1回目の助成先の審査を行いました。
以下にその審査結果と所見を述べさせていただきます。
- 1 応募状況
- 当財団が2005年4月25日の福知山線列車事故を契機に設立されたという経緯をふまえて、大規模な事故、災害が起こった際の備えやその後のケア及び公共交通機関における事故の防止といった視点から助成対象テーマを設定したところ、「心身のケア」「地域社会における安全構築」「その他、命の大切さを啓発する活動」といった各助成対象テーマで満遍なく、質の高い活動、研究の応募をいただき、活動助成は64件、研究助成は49件、総件数113件となりました。
活動助成については、近畿2府4県に拠点がある団体を対象としている中で、今年度は特に兵庫県、大阪府で活動を行う団体を重点対象としましたが、重点対象以外の地域からの応募も10件(16%)あり、全体としては多数の応募をいただき、ありがたく受け止めております。2010年度募集の対象地域はあらためて検討しますが、重点対象地域を設定する場合でも、専らその地域のみを助成地域とするわけではありませんので、多くの応募をいただければと思います。
- 2 審査プロセス
- まず事業審査評価委員会を開催し、審査基準や具体的な審査方法等を確認したうえで、審査を行ってまいりました。5名の事業審査評価委員それぞれが全案件の申請書をじっくりと読み込み、1次審査及び2次審査において案件毎に各自で評価を行いました。その後、全委員出席のもと、最終審議の場として事業審査評価委員会を開催し、各委員が2次審査の評価を持ち寄り、集中的に討議を行い、助成対象を決定するとともに理事会に答申しました。
審査の視点としては、まずは本公募助成の趣旨に合致することを最も基本的かつ重要な判断基準としましたが、重点対象とした「公共交通機関における事故又は自然災害」との関連性や社会的要請、計画性、経費の合理性のほか、特定の助成対象分野に偏らないよう分野別のバランス等々を勘案し、決定しました。
- 3 審査結果
- 最終的には、活動助成17件1,343万円、研究助成8件1,412万円が採択されました。今年度は想定より応募が多数あったことを踏まえ、当初予定していた助成金総額1,600万円を大幅に超え、経費縮減等により支出可能な限りの助成金の範囲内で採択しましたが、それでも採択率は、活動助成で27%、研究助成で16%にとどまりました。
(1) 活動助成
分野別の募集は行っていませんが、応募64件のうち「心身のケア」と「その他、命の大切さを啓発する活動」の分野がそれぞれ概ね3割、「地域社会における安全構築」の分野が概ね4割を占めました。
このうち、民間団体が地域の安全の重要な担い手となっている現状を反映し、事故・災害時に必須となる救急救命に関わる対応、知識の普及啓発活動の応募が多く、採択案件も多数に上りました。また、公共交通機関の事故防止やその後のケアといった観点を重視し、JR福知山線列車事故の経験を通して命の尊さを語り伝える活動、大規模事故の被害者に対するサポートのあり方や事故の風化防止を考え、訴える活動を採択しました。その他にも、重点対象とした「公共交通機関における事故又は自然災害」に関わりのある心のケア活動などが採択されました。
一方で、「安全で安心できる社会」の実現を目指す活動ではありますが、専ら「子どもの福祉・青少年育成」「高齢者福祉」「防犯」「まちおこし」を目的とした活動は、大規模な事故、災害による心身のケアや地域社会の安全構築といった視点から助成対象テーマを設定した今回の公募助成においては、趣旨との関連性が薄いことから、採択は見送りました。
(2) 研究助成
応募49件のうち「心身のケア」分野が概ね3割で、残りの概ね7割が「地域社会における安全構築」分野となりました。
助成の趣旨に沿った社会的必要性が高く実用的な研究内容の応募が多く見られました。選考においては、採択数が限られている中で、助成の趣旨に合致するものの中から、研究分野のバランス等も重視して絞り込みを行った結果、精神的ケアや防災、救急救命に関わる案件が複数採択されましたが、リハビリを含む身体的ケアや公共交通機関における事故防止、被害軽減に関連する案件が応募、採択ともに少なかったのは残念でありました。
- 4 総評
- 今回の選考では、申請者のこれまでの活動や研究の実績、申請書の記載の巧拙といった点よりも、助成対象となる活動や研究の内容、目的が明快で、それらが当財団としての助成の趣旨にどれだけ適合しているか否かが最も大きな選考のポイントとなりました。2010年度も基本的には同様の視点で選考を行うことになると思われますが、当財団としても、助成の趣旨に適合した、より質の高い案件が数多く寄せられるよう、できるだけ助成の趣旨等を分かりやすく伝える方策を検討・実施してまいりますので、改めて多数の応募をいただければと思います。
特に、今後ますます高まると考えられる安全ニーズに応えていくため、公共交通機関における事故の防止や被害軽減、事故や災害が起こった際の備えといった観点から、先駆的、独創的な活動や研究の応募が増えること、そして、今回の募集では比較的応募、採択が少なかった事故、災害後の精神的、身体的ケアをはじめとする様々なケアといった視点での活動、研究についても、より多くの応募をいただけることを期待しています。
2009年度 公募助成贈呈式
平成22年3月29日(月)に『2009年度 公募助成贈呈式』を開催いたしました。
贈呈式には、113件の応募の中から選ばれた活動助成17団体の方々や研究助成8件の研究者の方々を合わせて37名のご出席をいただきました。
まず、佐々木理事長より、「今回の公募助成に多くの応募をいただき、『安全で安心できる社会』の実現に対する強いご要望があることを改めて実感いたしました。この助成金が有効に活用され、『安全で安心できる社会』の確立に繋がっていくことを切に願っております。」と、助成対象者の方々に対し激励の言葉が述べられました。次に、中村常務理事より財団の事業内容の紹介、白取事業審査評価委員会委員長より公募助成の審査に関する講評が述べられました。
そして、理事長より贈呈書をお渡しさせていただき、助成対象の方々お一人おひとりから一言ずつお言葉をいただきました。「この助成金により、ようやく念願の活動が実施できる。」「この助成金を有効に活用し、まだまだ未開拓の分野で研究成果を挙げる。」など、助成対象の方々それぞれが、ご自身の活動や研究に対する熱い思いや決意を述べられました。
佐々木理事長挨拶

佐々木理事長から贈呈書の授与

助成対象者の皆様との記念写真
第1回活動助成報告会
- 平成23年9月28日(水)に『第1回活動助成報告会』を開催いたしました。この報告会は、当財団が平成21年度から行っている公募による助成事業のうち、昨年度に実施された活動内容について助成先から報告いただくもので、当日は約70名の参加者を前に様々な取り組み内容が報告されました。
開会に先立ち、中村常務理事より「これから報告いただく各団体の活動内容は様々であるが、そのどれもが『安全で安心できる社会』の実現に寄与する活動である。この報告会の内容が、本日お越しいただいた方々が取り組まれている活動や研究の一助となることを期待している。」とのあいさつが述べられ、9団体それぞれの発表者がスライド等を用いて自ら取り組んだ活動について熱心に報告されました。
助成先のひとつであり、地域住民を対象とした防災講座の実施と防災活動拠点の設置に取り組んだ『あすかコミュニティ』からは、「助成金により設置できた防災センターの役割が認識され、地域住民の方々から防災に関する相談が寄せられるようになった。今後はセンターを拠点として、中学校等における防災学習のコーディネートなど、地域と連携を図り活動を発展させていきたい。」との報告がありました。
報告会の最後には、白取事業審査評価委員会委員長から「東日本大震災や先般の台風による水害を見ると、自然災害の前では人間の力の無力さを感じた。しかし、一方で減災や復旧・復興といった場面では、日ごろの地道な活動の積み重ねが大事であることも実感させられた。本日報告のあった活動は、地域において一歩一歩着実に取り組まれている大切なものばかりであり、『安全で安心できる社会』の実現に向け、これからも末永く取り組まれていくことを願っている。そして、今回の報告会、さらには今後も行われていく当財団の公募助成事業が、助成先同士の連携や助成活動の活性化に寄与することができれば幸いである。」との激励の言葉がかけられました。
報告会終了後の交流会では、報告会の参加者同士や当財団の役員との積極的な意見交換や情報交換が行われました。報告を行った助成団体を代表して大阪ライフサポート協会理事長の西本泰久氏からは、「今回の報告会と交流会をきっかけとして、これまで接触がなかった団体が、お互いの活動内容を知ることができた。JR西日本あんしん社会財団を媒介として繋がりを持った団体同士として連携を図り、活動をより発展させましょう。」との抱負が述べられました。
報告会の様子
白取委員長からの激励
助成先と財団役員との交流
助成先からの活動報告
交流会での佐々木理事長からの挨拶
参加者同士の交流
