2010年度 活動助成一覧
(団体名五十音順、単位:万円)
団体名は、2011年3月時点のものです
| 活動テーマ | 団体名 | 助成額 |
|---|---|---|
| 防災コミュニティを活かした安全・安心のまちづくり | 100 |
|
| 癒しのコンサート、いのちのカフェ&「4.25の証言」DVD制作、地域力をテーマに講演会開催 | 100 |
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| 寺院を拠点としたグリーフ・コミュニティのネットワーキング(主題:「ロスト・チャレンジ」のためのコミュニケーションデザインの実践) | 85 |
|
| ストップ!The 鉄道自殺・JR版 | 財団法人大阪府人権協会 | 100 |
| 大芝は、安心 安全 守るぞ わがまち・みんなのいのち | 大芝連合運営協議会防災部会 | 58 |
| 子ども応急手当普及&水面安全サポーター育成 | 特定非営利活動法人 オーシャンゲート ジャパン |
100 |
| 被災地佐用町における、住民主体のまちの復興を目指した、学生による支援活動 | 関西学院ヒューマンサービスセンター ※ | 100 |
| キッズ防災検定 | 特定非営利活動法人検定協議会 | 100 |
| 震災時及びその後に地域で着実に展開されてきた防災の取り組みをわかりやすく・きめ細かく次代に伝え、地域ぐるみで防災活動の輪を広げよう! | 甲子園口地区まちづくり協議会 | 100 |
| シンサイミライノハナPROJECT | NPO法人Co.to.hana | 100 |
| 「4・25あの日を忘れない」~被害者の真の回復と、事故の風化防止、安全で安心できる公共交通機関の実現を願って~ | 100 |
|
| 第5回災害医療救護訓練 | 社団法人高槻市医師会 | 100 |
| 足湯の「つぶやき」と「つながり」がつくる「安全で安心できる社会」モデルの確立・普及活動 | 中越・KOBE足湯隊 | 95 |
| 高次脳機能障害者とその家族を支える活動 | 頭部外傷や病気による後遺症を持つ若者と 家族の会 京都支部 |
44 |
| 第3回灯りでつながる夜 | 灯人 | 24 |
| 西宮カウンセリング研究会 | 西宮カウンセリング研究会 | 10 |
| セラピードッグ育成及び派遣事業 | 特定非営利活動法人日本レスキュー協会 | 100 |
| JR福知山線列車事故 被災者支援募金イベント 第6回フレンズ!川西フェスティバル |
フレンズ!川西フェスティバル実行委員会 事務局 ※ |
100 |
| 子どもの目線でみた交通災害の予防と研修プログラム | 特定非営利活動法人LOVE&PEACE | 80 |
| 「命の大切さを伝えたい」 命をテーマの講演会と朗読の会 | 朗読 うぃっしゅ | 10 |
合計 |
20件 |
1,606 |
2010年度 研究助成一覧
(研究者名五十音順、敬称略、単位:万円)
研究者の所属・役職は、2011年3月時点のものです
| 研究テーマ | 研究者 | 助成額 |
|---|---|---|
| 膝関節疾患患者の公共交通機関利用時の不安や困難と対処に関する研究 | 神戸大学大学院保健学研究科看護学領域 助教 上杉 裕子 |
112 |
| 簡易型脳波計を使った快眠法と居眠り検知法の開発 | 大阪バイオサイエンス研究所 研究部長 裏出 良博 |
200 |
| 高次脳機能障害者と家族における協働関係と主体性の構築に向けた支援 -家族会活動を通して- |
兵庫医療大学リハビリテーション学部 作業療法学科 講師 佐野 恭子 |
20 |
| 交通行動分析に基づいた大規模交通ターミナル地区における歩行者の動線計画に関する研究 | 立命館大学学理工学部都市システム工学科 教授 塚口 博司 |
200 |
| 解析モデル作成と3Dビジュアライゼーションが自動で行える利用者の利便性を考えた災害時避難シミュレーションシステムの開発 | 和歌山工業高等専門学校環境都市工学科 教授 辻原 治 |
75 |
| 心的外傷後ストレス障害(PTSD)発症の分子基盤の解明と治療法の開発 | 奈良県立医科大学第1解剖学 教授 西 真弓 |
200 |
| 公共交通機関におけるベビーカー利用者のバリアの実態と改善に関する研究 | 神戸女子大学家政学部家政学科 助手 西本 由紀子 |
168 |
| 事故当事者が公的事故調査に参加することの意味 -事故当事者の語りの分析を通じて- |
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 特任准教授 八木 絵香 |
74 |
| 大規模災害時の倒壊建物等からの体系的救助救命活動のための専門訓練施設の設計資料集成の作成 | 京都大学大学院工学研究科安寧の都市ユニット 特定研究員 吉村 晶子 |
190 |
| 災害時の状況把握用空中写真取得のための安価な自動航法ラジコンヘリコプター開発と実現 | 奈良産業大学情報学部 専任講師 米川 雅士 |
130 |
合計 |
10件 |
1,369 |
審査総評
平成23年3月
公募助成(2010年度募集)の審査結果について
公益財団法人JR西日本あんしん社会財団
事業審査評価委員会 委員長 白取 健治
本公募助成は、昨年度に引き続き、大規模な事故、災害が起こった際の備えやその後のケア、及び公共交通機関における事故の防止といった観点から、「安全で安心できる社会」の実現に寄与しうる活動や研究をテーマに募集を行いました。委員一同、応募いただいた活動内容や研究内容に真剣に向き合い、白熱した議論を重ね、厳格に審査させていただきました。
助成対象となった団体や研究者の方々のみならず、今回選ばれなかった団体や研究者の方々にも、継続的に「安全で安心できる社会」の実現に向けた素晴らしい活動や研究に取り組んでいただきますよう、心から願っております。
- 1 応募状況
- 今年度は、昨年度の募集テーマを踏襲しつつ、本公募助成の趣旨を明確化するためより分かりやすい表記に改めるとともに、募集期間を延長しました。また、活動助成においては、昨年度当財団から助成を受けた活動について、引き続き助成を行う必要性が高い場合には継続助成を行うこととしたうえで募集を行いました。
結果として、活動助成への応募が67件(うち、継続申請10件)、研究助成への応募が39件、計106件の応募がありました。大変質の高い、熱意あふれる応募が多数寄せられたことに感謝申し上げます。
活動助成については10件の活動が継続申請されました。当財団の助成活動が今後も継続し、発展的に実施されていくことを喜ばしく感じるとともに、ご応募をいただきましたことに改めて感謝いたします。
応募総数は、昨年度と比較し、若干減少したものの、ほぼ昨年並みとなりました。
応募者等を見ると、NPO法人をはじめ、自治会などの任意団体、財団・社団法人、医療機関、大学所属の研究者など多岐にわたり、助成金申請額も、活動助成で10万円から100万円、研究助成で20万円から200万円までと幅広いものでありました。これは、本公募助成が多種多様な方々の目に留まった結果だと思われます。
- 2 審査プロセス
- 審査は、昨年度同様、まず事業審査評価委員会を開催し、委員全員で審査基準や具体的な審査方法等を確認したうえで進めました。
6名の事業審査評価委員全員が全案件の申請書をじっくりと読み込み、1次審査と2次審査において全案件について各自で評価を行いました。その後、全委員出席のもと、最終審議の場として改めて事業審査評価委員会を開催し、各委員が2次審査の評価を持ち寄り、集中的な討議の末、助成対象を決定するとともに、その結果を理事会に答申しました。
審査にあたっては、本公募助成の趣旨に合致することを最も基本的かつ重要な判断基準とし、社会的要請の高さ、計画性、経費の合理性のほか、特定分野に偏らないよう活動や研究の分野別バランス等を総合的に勘案し、助成対象を決定しました。
なお、昨年度当財団から助成を受け、今年度も申請があった活動に対する継続助成の審査にあたっては、新規案件と同様の視点で審査を行うのみならず、決して継続助成に偏ることがないよう、当財団が継続して助成を行う意義や必要性を十分に吟味したうえで、助成対象を決定しました。
- 3 審査結果
- 今年度は、活動助成では20件(昨年度17件)、研究助成では10件(昨年度8件)、合計30件を助成対象として採択しました。採択率は、活動助成で30%(昨年度27%)、研究助成で26%(昨年度16%)となり、昨年度から助成件数、採択率とも上がり、結果としてより多くの活動や研究に対して助成を行うことができました。
一方、審査の過程においては、専ら「子どもの福祉・青少年の育成」「高齢者福祉」「防犯」「まちおこし」に関わる内容のみを目的とした応募など、本公募助成の趣旨との関連性が薄い応募が今年度も見受けられました。これは、大規模な事故、災害による心身のケアや地域社会の安全構築といった視点から助成対象テーマを設定している本公募助成の趣旨が、未だ十分に伝わっていないためと思われます。
(1) 活動助成
今年度の採択案件では、防災に関する活動の応募が多かった点が特徴的でした。これは、地域における防災意識の高まりを反映し、自治会などの民間団体が主体となった「自助」「共助」的な取り組みが非常に活発に行われていることの表れだと考えられます。また、公共交通機関の事故防止やその後のケアといった観点を重視し、JR福知山線列車事故の経験を通して命の尊さを語り伝える活動、大規模事故の被害者に対するサポートのあり方や事故の風化防止を考え、訴える活動等を今年度も採択しました。また、昨年度の総評で応募を期待しておりました精神的、身体的ケアをはじめとする様々なケアといった視点での活動も昨年度以上の件数を採択する結果となりました。
なお、昨年度当財団から助成を受け今年度も申請をいただいた活動については、改善を図ることでより有意義な活動を実施しようとしているものや継続的に取り組んでいくことで大きな成果が生まれるものなど、当財団が継続して助成を行うことの意義や必要性が感じられる活動に対し、継続助成として6件採択しました。
(2) 研究助成
心身のケアや地域社会における安全構築といったテーマの中で、幅広い分野の研究が採択されましたが、活動助成同様、特に防災に関する研究と公共交通機関における事故の防止や被害軽減などに関する研究が多く採択されたことが特徴的でした。これらの研究は、重点対象とした「公共交通機関における事故又は自然災害」に関わりが深いものであり、研究対象や目的、内容が明確で、社会的必要性が高く、社会への還元が期待できる内容となっている点を高く評価し、採択しました。
- 4 総評
- 100件を超える質の高い、熱意あふれる応募をいただき、本当にありがとうございました。今年度も「安全で安心できる社会」の実現に向けた素晴らしい活動や研究に対し助成できることを大変うれしく思います。
一方で、応募件数が昨年度に比べ若干減少したうえに、本公募助成の趣旨との関連性が薄い応募が少なからず見受けられました。今年度は募集要項の記載等の改善を行ったうえで募集しましたが、今一度、本公募助成の趣旨を分かりやすく伝える方策を検討し、さらなる改善を行う必要があると強く感じました。
また、惜しくも選考から漏れた活動や研究の中には、非常に熱意があり可能性を感じる部分はあるものの、今一つ計画性、具体性に欠けるものが多く見受けられました。
選考においては、助成対象となる活動や研究の内容、目的が明快で、それらが当財団としての助成の趣旨にどれだけ適合しているか、そして「安全で安心できる社会」の実現に向け、地域社会にどれだけのインパクトを与えうる活動であるか、また研究成果が社会にどれだけ還元できる研究であるかが最大のポイントとなります。
次年度においては、「地域との連携やつながり」といった観点を重視した活動や研究成果の社会への還元といった観点を重視した研究の応募を、心から期待しています。
2010年度 公募助成贈呈式
-
平成23年3月29日(火)に『2010年度 公募助成贈呈式』を開催いたしました。
贈呈式には、106件の応募の中から選ばれた活動助成20件の各団体の方々や研究助成10件の研究者の方々を合わせて44名の方にご出席をいただきました。
まず、佐々木理事長より、東北地方太平洋沖地震の被災者の方々への哀悼の言葉が述べられた後に「我々はいつ事故や災害に遭遇するか分かりません。今回公募助成に選ばれた皆様方が取り組まれている活動や研究は極めて重要です。『安全で安心できる社会』を築く担い手となっていただくことを期待しております。」との激励の言葉が述べられました。次に、中村常務理事より財団の事業内容の紹介、白取事業審査評価委員会委員長より公募助成の審査に関する講評が述べられました。
そして、理事長より贈呈書をお渡しさせていただき、助成対象の方々お一人おひとりから一言ずつお言葉をいただきました。「活動を通じて震災の教訓や人との繋がりの大切さを未来に活かすようにしていきたい」「研究に取り組み、社会に還元できるような成果を収めたい」など、助成対象者の方々それぞれが、ご自身の活動や研究に対する熱い思いや決意を述べられました。
佐々木理事長挨拶

佐々木理事長から贈呈書の授与

助成対象者の皆様との記念写真
